あるべき姿の理念体系を意味するアイデオロジー (Ideology)に由来する造語です。
哲学用語で「物事の本質」や「価値判断基準」を指すイデア（Idea）とギリシア語で「計算を基礎にした活動」を意味するロジスティコス（Logistikos）の頭3文字（LoG）を組み合わせて、理想的な（Ideal）物流（Logistics）を実現して環境問題と社会問題に挑戦する会社です。

洞察的・実践的アイデアと革新的技術・技法を活用して物流の最適化のためのソリューションを開発・提供することで環境問題と社会問題の解消へ貢献します。

　イデアロジーの船出は2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大が全世界を直撃し、これから世界経済に深刻な影響及ぼすであろうまさに未曽有の嵐の最中となりましたが、私は一条の光明を見出しております。それは、イデアロジーが最適化を目指す「物流」はどんな状況下であろうと我々の生活に絶対に不可欠であり、「物流の最適化」の需要は益々高まるという確信です。また、ポストコロナではより「Eコマース」、「非接触」、「リモートワーク」が求められ、イデアロジーが目指すシステムとロボットはまさにその実現のための手段となるので、イデアロジーという船はどんな嵐の中でも沈むことはないという確信でもあります。

　「物流」を制する者が市場を制すと言われますが、まさにその通りだと思います。イデアロジーはこの「物流」を制する者の条件を、「物流の最適化」を実現する者として定義します。物流の最適化に必要な３条件は、①サプライチェーンという包括的な意味での”物流”、立地と建物とタイミングが重要な戦略拠点としての”不動産”、物流オペレーションの生産性と効率化を左右する人、システム、ロボット等の”テック（テクニーク＆テクノロジーの総称）”の3つの専門領域を偏向なく俯瞰的に分析すること、②シナリオと中長期計画を策定して戦略的に実行すること、③一社単独でなく全体の効率を考え共有・共同という柔軟な選択肢を持つことです。イデアロジーの絶対的な価値はこの3条件を満たすためのソリューション開発と提供が可能であることです。

イデアロジーが「物流の最適化」を目指す理由は、お客様のコストの削減・抑制や物流のプロフィット化実現に留まらず、その先に環境問題や社会問題の解消への大きな貢献があるからです。例えば、配送効率の高い物流施設の設計をすることで集荷・配送時間の分散と共同配送の推進等が可能となり、結果としてドライバー不足解消やCO2排出削減に貢献できます。また、イデアロジーが開発を目指す第三世代ロボットは、リモートワークでのオペレーションや学習と自律を可能とし、少子高齢化が進む中、働きたくても働けない女性や高齢者の方の活用、外国人労働者問題や地域格差の解消が可能となります。また、これらの問題は日本に限らず世界規模の問題です。

最近「SDGs（持続可能な開発目標）」が注目されていますが、イデアロジーが追求する「物流の最適化」はこの開発目標の具体的かつ有効な実現方法の１つであると思います。この世界的に意義のある挑戦に皆様とご一緒に取り組めることを楽しみにしております。

2020年4月1日
坂本　哲朗